スマートフォンが故障した際に、端末は機種変更や安心保証パックで新しくすることができますが、電話帳データや写真、動画データが失われてしまうことが大きなデメリットとなってしまいます。
しかし、スマホが故障している場合でもデータを取り出せる方法がないわけではありません。スマホが故障していても、データが復旧可能なレベルの故障もあります。あるいは、データのバックアップを専門に手掛けている修理ショップもあります。
あきらめてしまう前に、試せる方法をいくつか紹介いたします。
目次
1、スマホの故障個所が限定的な場合
スマホが全く動作しない状態でも、故障の状態は様々です。本体が故障している場合はデータを取り出せる可能性が低くなりますが、故障の内容や程度によってはデータを取り出せる可能性があります。
スマホの状態をチェック
スマートフォンが完全に作動しない状態、あるいは電源が立ち上がらない状態でも、故障の状態は様々です。
液晶画面が映らないだけの場合もありますし、特定の一カ所だけが故障している場合もあります。
故障の状態を確認するには、以下の操作を試してみると良いでしょう。
- 他の電話機から故障した携帯に電話をかけてみてコールするか否か→コールする場合は、スマホとしては生きていま
- メールやLINEなどで故障端末に通信を試みる→着信音がなったり、バイブが反応したりする場合には、スマホは生きています
これらの場合には比較的容易にデータが取り出せます。
故障端末にマウスを接続してデータを転送する
スマホの故障が液晶の実の場合、変換アダプタを使用してマウスを接続すれば操作が可能になる可能性があります。
マウスを接続すると、スマホの画面上にポインタが表示されるので、必要なデータを送信する作業を進めていけばOKです。
利用できるとはいっても、故障端末ですのでデータの取り出しが完了したら速やかに機種変更か修理の対応を依頼しましょう。
2、スマホが完全に故障している場合のデータ復旧方法
スマホが完全に故障してしまった場合でも、データの取り出しをあきらめるのは心理的に難しいことかと思います。
まだまだ試せる方法はありますので、トライしてみてください。
データ復元アプリを利用する
故障端末のデータを復元するアプリもあります。(EaseUS、dr.foneなど)
スマホが作動しない場合には、パソコンにインストールしてアプリを起動することによって復元可能か否かを確かめることができます。
有料のものと無料のものがありますが、有料のものの方が品質としては安心できるでしょう。
有料のサービスの場合でも、無料体験機能がついていますので、いったん復元可能か否かを確認した後に購入できます。
データ復旧ストアに依頼する
データの復旧を専門に行っている店舗やサービスもあります。
有料とはなってしまいますが、どうしても取り出したいデータがあるときには頼りになるかもしれません。
成功報酬型(データ復旧に成功した場合のみ料金が発生)の料金体系を取られていることが多いので、ダメ元で申し込みをされてみてはいかがでしょうか?
データを残したまま修理できる店舗に依頼する
携帯電話ショップやメーカーに修理の依頼をする場合には、データをリセットしてから修理に出すという流れになっていますので、修理を依頼した段階でデータの取り出しができる可能性は大きく下がってしまいます。
しかしながら、民間業者でスマホのデータを残したまま部品の交換などによって修理作業を実施してくれる店舗もあります。
部品代と作業代とで料金は最低でも1万円以上かかりますが、データが元通りに復元でき、かつ使い慣れた端末をそのまま利用できる可能性があるという点では、魅力的なサービスではないかと思います。
3、まとめ
故障したスマホのデータは、携帯電話ショップではなかなか取り出してもらうことができません。
故障個所次第では、自分自身で取り出せたり、アプリを使って復旧できたりする場合もありますが、それらの方法に失敗してしまった場合には二度とデータは帰ってきません。
そういった事態を避けるためには、日ごろからバックアップを取っておくことです。
バックアップを取る手段としては、SDカードのようなデータ保存チップを利用する方法と、グーグルドライブやiCloudなどのデータ共有サービスを利用する方法があります。
特に動画データなどは容量も重いので、ご自身の状況に合わせてうまく分散しておくとよいでしょう。