スマートフォンが故障してしまうと、電話が使えなくなったり、メールや保存していた写真、動画が見られなくなったりと非常に困った事態に陥ってしまいます。さらに追い打ちをかけるように、アプリが利用できなくなってしまったり、データの引継ぎに失敗してしまったりするケースもあります。
アプリの中でも、マネーアプリやポイントアプリ、ゲームアプリなどはアプリ内に現金がチャージされていたり、重要なデータが保存されていたりするので、スムーズに引継ぎができなければ大きな損失になることもあります。
今回の記事では、携帯電話故障の際のアプリにまつわる対処法を紹介します。
▶目次
1、スマホ故障時のマネーアプリ
マネーアプリは、楽天EDYやWAONなどのいわゆる「おさいふケータイ」のことです。
現金をチャージしたまま利用できなくなってしまっては、大変ショックが大きいことでしょう。
楽天EDY
楽天EDYでは水没・故障したときのために、所定の手続きを取れば新しい端末にEDY残高を返却されます。
以下、返却の申請~受け取り方法です。
- スマホが故障したら、携帯電話ショップもしくは携帯電話メーカーに指定書面を発行してもらいます。
(ドコモ、ソフトバンク、auの場合は、携帯電話ショップで発行してもらえます) - 新しい携帯電話(機種変更端末、修理交換品)で楽天EDYをダウンロードします。
- ユーザー情報を登録します。
- 残高引き継ぎの申請を行います。
- 1~2週間後に残高の返却手続きが完了します。完了時、登録メールに案内が到着します。
モバイルWAON
モバイルWAONは、携帯電話の故障はワオンカードの紛失・盗難と同じ扱いとなります。
WAONコールセンターに電話し、再発行の手続きを取りましょう。
注意点としては、再発行の残高については受け取り期限が設けられていることです。
半年以上の期間はありますが、期日を過ぎてしまうと失効してしまいますので確実に受け取りましょう。
モバイルSUICA
スマホの故障によりモバイルSuicaを利用できなくなった場合は、所定の手続きにより、定期券、特急券の再発行ができます。
その際に、手数料として510円発生してしまいます。
- スマホが故障したら、パソコンのSUICAサイトかSUICAコールセンターにて再発行登録を行います。
- 機種変更、交換後の端末で、モバイルSUICAをダウンロードします。
- モバイルSUICAを起動し、「再発行・機種変更の方はこちら」を選択します。
- 初期設定を行い、クレジットカード番号を入力します。
- 登録が完了すると、再発行操作が完了します。
※定期券は「再発行登録」直後から、SF(電子マネー)とモバイルSuica特急券は「再発行登録」の翌日以降から「再発行操作」が可能です。
※機種変更端末が、モバイルSUICAに対応していない場合、再発行の手続きは取れません。
2、その他アプリの引継ぎ
マネーアプリ以外でも、データを引き継げないと困ってしまうアプリはたくさんあるでしょう。
ゲームアプリ
ゲームアプリは興味のない第三者にとってはたいしたことではないかもしれませんが、ユーザー本人からすればデータの引継ぎができるか否かは大問題なのではないでしょうか?ゲーム内の通貨をためていたり、コツコツと課金をされていたりする方もいらっしゃることでしょう。
結論からいえば、ゲーム内アプリのデータが引き継げるか否かはアプリ提供者の規定次第ということになります。
ゲームアプリの利用規約を確認しましょう。
Tカードやdポイントなどのポイントアプリ
ポイントアプリは、カード番号などで本人認証できるので、基本的には新しい端末でそのままログインすれば問題ありません。
ポイントアプリに限らず、ニュースアプリやツイッターアプリ、ブログアプリ、google関連のアプリなど、ログインIDとパスワードが一致すればそのまま利用できる場合がほとんどです。
スマートロックアプリ
家のカギをアプリで開け閉めされていらっしゃる場合、機種変更後の端末や他のスマホでログインすれば従来通り利用することができます。
3、まとめ
スマホ故障時に、データの引継ぎで困難が生じるのは現金の入っているマネーアプリや貴重なデータがたくさん入っているゲームアプリです。
マネーアプリでは、チャージしたお金を戻す方法が用意されていますが、ゲームアプリでは戻ってこない場合もあるようです。
多くのアプリでは、ログインIDとパスワードが一致すれば、変更後の機種でもそのままログインできます。ログインできなくなることがないように、確実に覚えておきましょう。
また、写真や動画などのデータはこまめにバックアップを取っておくことが鉄則です。